~プレゼンスタイルの改革~
スマートデバイスが普及する以前、プレゼンターはノートPCからファイルをプロジェクターに投射して発表し、参加メンバーは紙の資料と投影画面、プレゼンターを確認しながらプレゼンテーションを聞くことが主流でした。
しかし、ネットワークが進化しスマートデバイスが登場した今、そのプレゼンスタイルは大きく変わりつつあります。
スマートデバイスの中でもiPadなどのタブレットは、起動時間の早さや直感的な操作、また企業で取り組んでいるペーパーレス化の実現など、様々なメリットがあります。
ノートPCより携帯しやすいタブレットを利用し、その場でタブレットごと相手に資料を見せながら説明をしたり、目的に応じた最適なソリューションを導入したりすることで、プレゼンの効果が高まり、相手への印象が格段にアップします。
近い将来、タブレット市場はPC市場を超えるとも言われています。
タブレットを利用してプレゼンテーションをする時代は、すでに来ているのです。
「タブレットを企業で導入すると効果的」と最近よく耳にされるかと思います。では、どんなところがよいのか具体的にご紹介していきましょう。
メリットの(1)~(4)ではタブレット単体でのメリット、(5)と(6)では【タブレット】+【スマビズ!掲載のソリューション(クラウド製品)】を組み合わせたより高度な活用メリットをご紹介します。
(1)持ち運びの手軽さ
小型のネットブックでもバッテリーを含めると1kgはありますが、タブレットだと650g前後と軽く、持ち運びの手軽さはその比ではありません。
女性のランチバッグのような小さなカバンにも収まり、外への持ち運びには非常に便利です。
(2)ペーパーレス化を実現
これまでのプレゼンテーションでは、大量の紙資料を印刷して参加メンバーに配布することが普通でした。
しかし、タブレットを利用すれば、そのままデータを表示できるので、印刷・配布の必要はありません。
紙資源の無駄と印刷コストを削減することが可能なため、企業で取り組んでいるペーパーレス化を実現でき、大量に紙を印刷する必要性はないのです。
さらに、資料の印刷にかける時間も省くことができるため、気になった箇所をプレゼンの直前ぎりぎりまで修正することが可能です。無駄な時間がなくなり、資料の内容やプレゼン方法など、より「相手に伝えること」自体に集中することができます。
(3)起動時間の早さと直感的な操作性
タブレットの特徴として、なんといっても起動時間の早さと直観的な操作性があげられます。
タブレットなら、画面をスライドするだけで起動が可能ですので、PCのように起動時間を気にしたり、限られた時間の中で目的のファイルにたどりつけず、その場がしらけてしまうことがありません。
また、ほとんどのタブレットは直感的な操作が可能なため、「こう操作すればこういう結果になるのではないか」と予測した通りに操作すれば利用でき、PCの使い方を人や本から学んだようなプロセスを経ずとも、どなたでも容易に利用することができます。
(4)プレゼン相手とのコミュニケーションの活性化
1台のノートPCでは、画面を共有するには2~3人ほどが限度です。注目してほしい箇所に対してマウスの小さなポインターを動かし、相手に目で追ってもらうことになります。
しかし、タブレットは広角で見やすく軽量な画面のおかげで、4~5人程度で複数の相手と、資料や画像を表示させた1台のタブレット画面を共有し、一緒に見ながら説明することができます。
プレゼンの対象者にストレスなく回覧してもらうことも可能です。
操作している指で注目ポイントを相手に示すことや拡大することもでき、「伝えたいこと」がより伝えやすいのです。
1つの画面を共有することで、目のやり場が相手と画面に絞られるため、相手の反応を見ながらコミュニケーションをとることができ、ノートPCと紙資料では難しかった双方向のコミュニケーションが容易に実現できます。
(5)大量のカタログ資料を持ち歩く必要がない
タブレットを利用すれば、重いカタログ資料を社外へ持ち歩く必要がなくなります。
カタログデータをプレゼンツールに格納すれば、それまで持ち歩いていた紙の重いカタログ資料が無くても、タブレットからその場で取り出し表示させることで、いつでもどこでも情報を閲覧することが可能になります。また、自分で用意した資料以外に話題が及んでも、社内で資料をツールに共有しておけば、一旦社内に戻ることもなく資料を取り出せ、機会を損失することもありません。
(6)目的に応じた最適なソリューションの導入でプレゼンの印象をアップ
プレゼンテーションでは、どんな目的で何を伝えたいかが重要です。
例えば、プレゼン内容の知識レベルを同僚と平準化し引き上げたい、プレゼン相手の理解度を深めるために動画や画像で伝えたい、スムーズにプレゼンを進行させたいなど、さまざまな目的に沿ったタブレット対応ソリューション(クラウド製品)や周辺機器が存在しています。
プレゼンの目的と内容に応じた最適なソリューションの導入により、競合他社との差別化が図れ、相手の印象に強く残るプレゼンテーションを行うことが可能になるのです。
このように、タブレットをプレゼンテーションで利用するメリットは多岐にわたり、従来のプレゼンテーションとは異なる、新たなプレゼンテーションの方法が増えてきています。
次回の2限目以降では、上記メリットの(5)、(6)でご紹介したような、皆さんの営業活動に最大限ご活用いただける具体的な利用シーンと、それらに対応した最適なソリューションをご紹介します。
本日の講義はここまで。では次回の講義でお会いしましょう。
この記事に掲載されているデータは2013年01月10日時点のものです。
[掲載日:2013/01/10]